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ペットの年忌法事

ペットの年忌法事はお勤めすべきなのか

 昨今ペットも家族の一員と言われるようになり、世間もそれを受け入れていてペット葬儀というものを聞くようになりました。では、ペットの年忌法事はというと・・・火葬や葬儀を行い、墓に納骨までは聞いてもその後を聞くことはあまりありません。
 浄土真宗の(というかわたしの)観点から申させていただきますと、ペットの年忌法事も勤められるなら勤めるべきと考えます。それは、浄土真宗のご法事というものは俗世に残されたわたしたちが仏法を聴くため、故人を救ってくださった阿弥陀様に対しお念仏をもって感謝をお供えするからであります。

 故人の年忌法事をお勤めする際には、世間的には亡くなられた方に向けてお参りをする供養という考え方でお勤めする訳ですが、浄土真宗としては決して自力では救われることがないわたしたちに向けて、阿弥陀様がお慈悲の力でもってお救いくださる他力の教えをいただく、聴聞させていただく為に故人が俗世に残してきたわたしたちに御仏縁を届けてくださるという解釈のもとでお勤めいたします。

 それと同様にペットのお勤めをするということは、亡くなったペットがわたしたちに御仏縁を届けてくださったという考え方をすればいいのではないかと思います。ペットがいてくれたからこそ、いまわたしたちがお念仏を聴く機会に恵まれたという解釈をすればいいと思います。

ペット葬儀・法事のお布施

 あくまでわたしの所感であることを申し上げておきます。
 さて、色んなペット葬儀のサイトを見ていると、大体の僧侶に対するお礼(お布施と書いていたり紹介料と書いていたり様々)は大体が5,000円~1万円と書いてあります。まぁ安いですわな。
 こちらとしてはやることはほとんど門信徒相手と変わらない訳でして、それなのに門信徒の葬儀のお布施に比べて1/5以下(下手すりゃ1/10)の金額を提示されています。それで満足にご法事を受けられるのかなという疑問がありますね。現にある派遣業者のペット葬儀に関わった知り合いは、1件当たり5000円だったと。交通費も派遣なので当然そこから捻出です。要するに赤字なんですよね。まぁわたしは幸い?依頼がきたことがないのでアレですが、依頼があったとしても恐らく受けません。トントンならまだしも赤字ですし。交通費が別に提示されるなら・・・考慮するかな。

 ちなみに先述の知り合いは、火葬式(炉前読経)だったそうですが(というか火葬式しかないのかも)、浄土真宗ですので重誓偈を読んで終わったそうな。派遣ですのでその後は火葬開始を見送って解散だった模様。

家族や身内の法事と同様のお勤め、もしくはそこまでと言わなくても火葬前にお勤めを希望するならお布施1~2万+別途交通費くらいは欲しいんじゃないかなーというのが感想でした。

ペット法要は法的には収益事業らしい

収益事業ということは課税対象になる可能性があるそうです。
お墓を建立する際には気を付けないといけない事案ですね。

さて、当サイトで公開しておりますペット法要に関しては、法的にはだいぶグレーな判定のようです。人間同様の法事を行うにしても、ペットは法的には飼い主の所有物という扱いになるからですかね。

リンク先を引用します。
[・ご質問のケースで問題になりそうなのは、ペットの供養そのものが宗教行為といえるかどうか、です。ペットとはいえ家族同然ですから、一般の感覚では宗教行為でしょうが、法律的には少し異なる判断がなされています。]
法律に照らしてしまうとグレーであるという根拠は前述の通り、ペットはあくまで所有物という扱いになるからです。生き物とはいえ人間ではないので仕方がない部分でしょうかね。
他に該当しそうなのは霊園の運営(倉庫業)ですかね。とはいえこちらはまだ計画段階なので当山にはあまり関係ないですが。計画が進み納骨堂ないし墓地区画を作ったら関係あるかな。